まる出版発行『職場を幸せにするメガネ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』の著者である小林嘉男さんがNHK『クローズアップ現代プラス』(1月31日(火)夜10時~放送分)で取り上げられました。
1月31日放送分の内容は、
「怖い鬼は厳禁!?“ほめられ世代”どう叱る?」
でした。
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3926/index.html
東証一部上場企業の半導体製造装置メーカー、株式会社ディスコさんの職場での取り組みが放送されました。
【VTRを見ながら、ゲストがこんな会話を交わしていました】
なお、放送では、青学陸上部の取り組みを紹介した後、こばっちさんの職場をVTRが流れます。そのVTRを見ながら、女性アナウンサー、堀江貴文氏(実業家)、峯岸みなみさん(AKB48)、榎本博明氏(心理学者)の間で、下記のようなやりとりがされていました。
女性アナウンサー:はたらきがいのある職場トップ10に毎年入っている職場の例をご紹介したいんですけど、かつて鬼上司だった人が厳しく叱るのをやめて、若手ひとり一人が何をしたいのかていねいに聞き出すようにした結果、社員ひとり一人がやりがいを見出して、生産性が劇的に改善したというケースもあったんですね。
こうしたケース、青学のケースでもあったんですが、ひとり一人の目的ややりがいに真摯に向き合うという点で、共通点があるのかなというふうに感じるんですが。
褒められ世代の若者たち、どう育てていけばいいのか? 堀江さん、どうですか?
堀江貴文:いやあ、その彼らのやっていることって、人の動かし方の教科書みたいな本っていっぱい出てるんですけど、そういうものに書いてあることだと思うんですよ。これまでの人たちは、それをまったく学んでなかったんだと思うんです。つまり、勉強してない。
人を動かすのにもメソッドがあって、やり方があるわけですよ。やり方は、専門家の方々が頑張っていろいろ理論化している。すでに理論化されているんで。例えば、青学の先生、監督がやられていることも、他でスポーツチーム、たとえばJリーグでサンフレッチェ広島の森保監督がやっていることとか、やっていることは一緒で。
ただ、彼らも本を読んでそうなったというよりは、いろいろな試行錯誤をしてそういうふうな結果を見出した。だけど今だったら、ちゃんと本読めば、何冊か読めば、ああいったことはたぶん出来るようになる。それまではただ何も考えずにやってただけ。
女性アナウンサー:峰岸さんは、AKBのチームKのキャプテンですが、どういうふうに若手を育てていったらいいと思いますか?
峯岸みなみ:私も考えてみたら、なかなか怒ることって労力がいるし、やっぱり嫌われるってリスクもあるし面倒くさいからなるべく避けていきたいなと思ってたんですけど、やっぱりこう考えてみると、その人を思っての注意みたいな。鬼というか、自分の中のいい鬼は、なくてはいけないのかなって思いました。甘いだけじゃちょっとダメだなと。反省しました。
女性アナウンサー:榎本さんは、叱られるとやる気をなくす世代にどう接していったらいいいと思いますか?
榎本博明:そうですね。やっぱり厳しく鍛えられてないから、何か言われると本当にきついんですよ。だから、例えば筋トレに喩えて言えば、10歳で10kg持ち上げる、15歳で15kgとかね、だんだんいって19歳で19㎏持ち上げて20歳になったら20kg持ち上げてもらうっていったらそれは楽々できるんだけど。
傷ついたら大変だと言われて過保護にされてね、社会に出た途端に自分で考えろって言われたってね。20kg持てって言われてもどうにもならない。だから、放任っていうのは、成熟した集団っていうかね、もともと高い集まりで…今の学校教育は逆でね、大学生でも予習復習管理するとか、手取り足取り就活させるとか。そういう子たちをいきなり放任にしたら、これはうまくいかない。
堀江貴文:ただ、たぶんやり方があると思うんですよ。これまでは叱る一辺倒でやってきて、でもそれではみんなが嫌がるからという社会になって、初めてみんな考えるようになったんですよ。
人の動かし方を、ちゃんとこれまで考えて、勉強してやっている人ってすごく少なかったんじゃないかな、そもそも。だから、やっと初めて考えるようになったんじゃないか。
榎本博明:自分は人から動かされているって、みんなイヤじゃないですか。だから、自分を動かすコントローラーは自分で握りたいとみんな思うわけで。だから青学のように自分で動くというのはね、いちばんいいんだけども、そこに行かせるためのプロセスというのがあるんでね。そこで今の、注意されると否定されたと思ってしまう子などには心を通い合わせて。
女性アナウンサー:そうですね。今日はどうもありがとうございました。
【いつも応援ありがとうございます】
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